PRE(ピーアールイー) 緑化工法の紹介
■本工法は、植物発生材(生チップ)を植生基盤材とし、『結合剤MCバインダー』を使用した植生基材吹付工です。 従来の施工機械(モルタルガン)を使用して、吹付材料の侵食防止剤を結合材MCバインダーに置き換えるだけで、岩盤その他厳しい条件の法面に対して驚異的 な活着・基盤層の安定をもたらします。その結果、以下の効果が生まれます。
ラス金網張工の省略
施工単価の削減・工期の短縮
現場内リサイクルの推進
これまでも現場発生の生チップを使用する工法がありましたが、現場で堆肥にしたものと混合で使用するためにコストが高くなったり、また養生剤に高分子系糊剤を使用するために紫外線による破壊、凍上劣化、基盤の流亡がよく起こっていました。 PRE緑化工法はまったく新しい結合剤を使用し、そのような欠点を克服し、さらに破砕した木質系廃材をすぐに使用できる、という意味で特に植生基盤材を生チップのまま使用できることで、付加価値をつけております。
PREの意味
PRE 緑化工法のPは、Plants(植物)の意味です。植物発生材を保水性に優れた生チップに換えて、植生基盤として使用することができるので、永続性のある 緑化が可能です。PRE緑化工法に使用するMCバインダーは経年変化に強く、樹脂系接着剤が熱・紫外線によって破壊されるのに対し、水和反応による結晶物 のネットワークで基盤全体を支えるため、永続的な植生基盤を造成します。保水性、保肥性にも優れ、木本類の生育にも適し、周辺の植物が侵入して自然な法面 になるのを助けます。
PRE 緑化工法のRは、Recycle(リサイクル)の意味です。PRE緑化工法は、植生基盤として木材を破砕した生チップを100%使用した緑化が可能です。 現場で発生した伐採木材や、産業廃棄物となった木材、根株、枝葉を再利用して吹付に使用できます。さらに、PRE緑化工法に使用する結合剤MCバインダー は、原材料として火力発電所から排出された石炭灰(フライアッシュ)を利用していますので、ダブルのリサイクルであると言えます。
PRE 緑化工法のEは、Ecology(エコロジー)とEconomy(エコノミー)の意味です。吹付材料にリサイクル材を用い、恒久的な緑化を実現するPRE 緑化工法は、まさに地球環境のための緑化工法と言えます。また、通常勾配ではラス金網が不要となり、施工の安全性向上・工期の短縮・施工単価の削減に寄与 します。
施工に使用する資材・施工機械
施工に使用する資材は以下のとおりです。
- 生チップ材(38mmアンダー)≪チップ化してすぐのものも使用可能≫
- MCバインダー
- 種子(現場の状況に応じて適宜選択)
- 肥料 (現場の状況に応じて適宜選択)
- 用水
※配合等、詳しい内容についてはこちらからお問い合わせください。
施工に使用する機械は以下のとおりです。
- チップ材吹付機
- 空気圧縮機
- 発動発電機
- トラクタショベル
- ベルトコンベア
- 小型渦巻ポンプ
- 揚水ポンプ
- チップ材供給器
※機械の仕様等、詳しい内容についてはこちらからお問い合わせください。